手書き物語のすすめ。美大入試式創作術

手書きで物語書いてますイメージ 小説
手書きで物語書いてますイメージ

 今の時代、綺羅星のごとく創作をたしなむ方であふれています。その中には、物語を書いてみたいけれど、なかなか思うようにいかない方もいらっしゃると思います。今回は一つの作り方をご紹介いたします。

 以前私は絵画教室に通っていて、少しも上手くならずに辞めてしまったのですが、その間に先生から美大の入試の合格作品を見せてもらったことがあります。それは画用紙一枚の中にイラストとショートストーリーを書くという物なのですが、ある日、先生が同じ問題を課題として与えてくれたのですね。

名古屋学芸大学 入試合格作品事例 2014 | オープンキャンバス-β
アルテ2014に掲載された名古屋学芸大学 メディア造形学部 入試合格作品事例を紹介します。 画像をクリックすると拡大します。 [wc_button type="inverse" url="" titl

 参考サイト:アルテ2014に掲載された名古屋学芸大学メディア造形学部 入試合格作品事例

 これはなかなか面白そうだと思い、試しにやってみたところ、キーボードで小説を打つのとはまた違う感覚で、びっくりするくらい、すらすらと物語が書けてしまったのです。

 テキストファイルにキーボードで物語を書くというのは、いわば無限の可能性を常に与えられていることになります。一方で一枚紙に限定した物語づくりは、制限されているからこそ、むしろ創作のエンジンがかかります。美大の課題には題材のキーワードが用意されていましたが、そのキーワードもきっかけという意味で大変役に立つのです。それで出だしと山場とオチをあとから変えてもいいから、おぼろげに考えた上で、なんとか一枚埋めようとして書いていくと、それなりの形の作品が完成するわけです。

手書き物語「蜜の味」のイメージ
手書き物語「蜜の味」のイメージ

 身近な人にキーワードを考えてもらうと物語を作るのが楽だし、エンジンもかかりやすいですが、なかなかそういうわけにも行かないと思うので、しりとりを使う手があります。「くじら、ラブ、ブーツ」みたいな感じで3つくらいキーワードがあれば、くじらが人間の王女に恋をして人間のように歩けるようになる靴を探し求める、みたいな破天荒な物語ができ上がるかもしれませんね。

 ただ手書きだとどうしても書き続けると指に豆ができたりして、やっぱりキーボードの方が楽だよなーって思っていたのですが、最近小説道を歩む同士Tが万年筆を購入されまして、それで滅茶苦茶手書きで小説を書いているのを見て、もしかしたら良い文具使えば手書きが捗るかなと思い、六年前に先輩からプレゼントされた万年筆を久々に使ってみたのです。いざ使ってみると、手が全然疲れないから驚きでした。滑るように、自然に動く感じがするのですね。割と手書きだとキーボードを打ち続けるよりか頭が疲れにくい感じがするのも発見でした。

 ただ、上記で紹介した、キーワード式アイデア法などに頼ってもろくな作品ができない感じがするので、最近では全く使うことはありません。結局の所、小手先の作品に落ち着いてしまうのですね。みなさんにもあくまで、こういう書き方がある、ということで紹介させていただきました。引き出しの中の一つとして考えていただければ。

 物語には無数の書き方があって、私もいろいろ試行錯誤している最中です。同じことを繰り返しますが、私が教えるような書き方はこれから小説をやろうとしている方にとって毒になるかもしれないので、あくまで参考程度でお願いしますね。ただ、キーボードばかり使っている方は、たまには手書きで書いてみてはいかがでしょう? きっと新しい、良い刺激になると思いますよ。

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