掌編小説

終わりを蛙に押しつけて

 空の彼方から降り注ぐ隕石が生命を死滅させる。そういうことが、この星ではあったらしい。  最初に聞いた時は怖くて夜が長くなった。少し慣れると、何度も頭の中でイメージしては暇を潰した。  小学三年生の初夏。僕は孤独で、つまらなかった。クラ...
短編小説

デビュー

 松田は眉のつり下がった虚ろな目で、暗欝に己の人生を自嘲していた。俺に生きている価値などあるのだろうか、一体どうしてこうなってしまったのか、と。  松田が間違いに気付いたのは、センター試験を一か月前に控えた日の事だった。  松田が受験す...
連載小説

ザーウミごっこ 第一集

年下の女の子 彼は年下の女の子に恋をした。 彼は本気だった。こんな気持ち生まれて初めてだったからだ。 彼は1984年に生まれ、 2091年に死ぬ。 彼女は2112年に生まれ、 2163年に死ぬ。 彼...
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